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笠先生がゆく~パワースポット巡り

2020年3月31日

【現代のパワースポット!過去・現在・未来を抱く塔へ!】~大阪後編~

前回に引き続き再び「近藤」がお届けします!
舞台は大阪…今回はついにその後編!!
笠先生はのたまいました。
「パワースポットというのは、由緒と歴史だけに左右されるものではありません。
今から約50年ほど前。大阪は吹田市に生まれたその場所は、いわば現代のパワースポット。
近藤さん、興味ありませんか?」
と。

私。実を言うと、パワースポットっていわゆる神社やお寺とか。
そういうイメージが強かったんです。
あ、あとは霊峰と言われる山や、由緒ある湖などですね。
何かが祀られていて、その場所で手を合わせるような歴史があって。
私自身に特別な力はありませんから、
(まだ目覚めてないだけかもですが!)
いわゆる霊性や神性みたいなものってさっぱりで。
でも心が震える感覚と言いましょうか。
何かを察したり、感じてるような…言葉にならない感覚ってやっぱりあって。
例えば前回ご紹介させて頂いた難波八阪神社もそうでした。
うまく言葉にならないけれども、なんていうか…
心が何かを捉えてはなさないと言いますか。
すっと背中が伸びてしまうような感覚。
すごい、とか。
きれい、とか。
ありていな感想の全てがあてはまらない、
「あぁ…」
って感嘆の声を漏らすしかない感覚って言えばいいのでしょうか。

こんなしっちゃかめっちゃかな私の感想を聞いて先生はこんな風に言葉を返して下さいました。

“言葉にならないものにこそ、本物は宿るものですよ”

つまり私は本物をみた、ということなんでしょうか!!
という質問に、先生はただ笑顔だけでこたえられました。
考えるな、感じろということなんでしょう。多分。

現地へと向かう道すがら。
先生は少しパワースポットというものについて掘り下げてくださいました。
「自然崇拝、そして信仰。
これらとパワースポットという考え方は切っても切り離せない関係にあります。
目に見えざるエネルギーが集まる場所であり、古来より人はそうした常識の外にある力を求めてきました。
その胸のうちにある想い。あるいは願い。
それらを託す祈りの場であった、という見方もあながち遠からず。
風水的な見地で言えば、人の流れが顕著な場所には気の流れが巡りますから、たとえば繁華街などもある種のパワースポット化すると言えます。
磁場的な考え方をされる方も中にはおりますね。
…さあ、もう間もなくです。
あの場に由緒ある神格は祀られておりません。
ですが祈りそのものがそこにはある。
託された祈りの象徴が、今も手を広げて立っています。
あとはあなた自身の目で見、そして五感全てで感じてみてください。」

かくして私たちがたどり着いた場所は…こちら。

【万博記念公園】。
大阪府は吹田市にある、日本万国博覧会の跡地に作られた公園。
さくら名所100選にも選ばれた場所で、日本庭園もあれば平和のバラ園なども有するかなりの敷地を持った名所。
今から50年ほど前の1970年、高度経済成長真っただ中の日本で「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた博覧会がここで催されました。
そこに、約70mを誇るある塔があります。
芸術家岡本太郎氏によって制作され、過去・現在・未来と4つの顔を有するその塔。
名を、【太陽の塔】…!

先生が仰っていた祈りの象徴。
そして現代のパワースポットの正体は、この塔だったのでした。
恥ずかしながら私、実は直接見るのはこれが初めてで…。
圧巻、でした。
確かにもっと大きな建造物は見たことがあります。
むしろ都心のビル群に比べれば、大きさ自体は決して圧倒するものではありません。
けれど。
何て言えばいいのか…
まるで心の中にある葛藤や希望。
期待や諦観。
人が抱くあらゆる感情のようなものが、本来形がないはずの祈りという姿をもってそこに立っていると言いますか。
何だか言葉にすると凄くチープになってしまうのですが、ある種の畏怖すら感じて。
先生はつぶやくようにこう仰られました。

「多くの協力があったとはいえ、これを作ったのは一介の芸術家に過ぎません。
その心の中には、一体どれほど大きな塔が建っておられたのでしょうね。」

先生はしばらく塔の背後に描かれた太陽を見つめていました。
これを【黒い太陽】と呼ぶそうで、現わしているのは過去。
ちなみに塔の中心にある顔が、現在。
他のお顔に比べて少し不満そうと言いましょうか、どこか腑に落ちない表情が印象的です。
天辺にある黄金の顔は未来を現していて、希望を願い金色を選んだと言われているとか。
表情は無機質で、ある意味ではどうにでも変えて行ける可能性を現しているのかな、とも。
そう考えてみると【黒い太陽】は焼き付いているから、過去は立体感のない変えられない“記録”になってしまったという風なことを現してるのかなって。
先生の背中を見ながら、そんなことを思っていたのでした。

その黒さの中に先生が何を感じ、何を祈っていたのか。

それは私には分からないけれど…
過去に想いを馳せ、思うように立ち行かない今という瞬間の中に、それでも金色の未来を祈るというか。
ここは、そんな祈りをささげていい。
そういう場所なんじゃないかって。
それこそ遠い未来の人がこの塔をみたら、どう思うのかなって。
金色になったよ、というのか。
それとも未来の人もまた、更に未来に向けて金色の未来を祈るのか。
今を生きる私たちが、もっと頑張らなきゃなって。
そんな気持ちにさせてくれる、ここはそんなパワースポットでした。

そんなこんなで得る学びの大きいというか。
多くの事を感じさせてくれる場所だったわけですが、先生にお礼を言おうとその背中を追うと先生はさらにずんずか塔に向かって進みます。
あ、あれれ。
あのー、せんせー!!!
と呼びかけましたらばくるりと振り返りまして、

「予約を取ってあるんです。第四の顔が待つ塔の中へ、ぜひご一緒しませんか?」

と、塔の中に入れるんですか???
ていうか四つ目のお顔、塔の中にあるんですね…!

なんていう驚きの束の間。
前日までに予約制の塔の内部には…
びっくりするような世界が広がっていたんです…!

まず私たちを待ち受けていたのは当時描かれたらしいラフ画の数々。

そして続く空間には、当時この地下部分で催されていた「いのち・ひと・いのりの空間」を再現しなおしたものが。
その場所に、第四の顔。
【地底の太陽】も安置されていたのでした。

博覧会終了後、行方が今も分からずじまいだそうで、これは復元されたもの。
世界のあらゆる民族に由来するオブジェクトの中に、威風堂々と鎮座されたこの太陽。
当時は地下で催されていた「いのりの空間」にあったそうで。
地底の太陽は神々の森の呪術師、とされていることを後で知りました。

更に通路は続き、写真に納められる最後の場所に私たちはたどり着きます。
そこに待っていたのは…

【生命の樹】、と呼ぶのだそうです。
写真からだと小さくて見えずらいかとは思うのですが、根元には原生生物。
そして幹を上がってゆくと爬虫類に恐竜など、生命の進化を時系列で登場させていたんです。 残念ながら写真が撮れるのはこの空間まで。
そこからは内部の壁を伝うように階段が続いていまして、それを昇りながら命の過程を目の当たりにすることとなります。
今という時間に生きている私たち。
遥かなるご先祖様の系譜をたどり、生命の樹は少しずつ過去から今に近づいてゆきます。
そうして天辺に到達した時。
今という瞬間を現すはずの生命の樹の天辺に居たのは…

塔を下り、外に出た私たち。
先生は再び【太陽の塔】を見つめていました。
実は最初。
この記事を書き上げたとき、塔の天辺でみたものを書き記していたんです。
でも先生は言いました。

「あなたが命を祈り、そして想い。
過去から現在へ、そして未来へと目指す螺旋階段の旅路の果てにみたものは、あなたの答え。
あなただけの答えです。
ブログをお目通しの皆様がその先にあるものを何と捉えたか。何と考えたか。
こちらをお目通しの皆様分の答えがあるでしょう。
そこに正解はありません。
このアテのない答えと出逢ったという事実こそ。
ここがパワースポットたるゆえんなのですよ、近藤さん。」

かくして私はその一文を消しました。
これをお目通しの皆様が何を感じ、あるいは何を思ったか。
聞いてみたい気持ちもあるけれど…
手を合わせる方に“何を祈りました?”なんて聞くのは無粋なように。
きっとそれぞれの心の中にあればいいことなんでしょうね。

なんて、ちょっと私らしくない締めになってしまいました!
この塔が造られてから50年近く。
果たして当時、この塔を見た人たちはあの黄金色の未来のような場所にたどり着けたのでしょうか。
それとも、どこかしかめっ面した現在を現すお顔のように、腑に落ちない気持ちでいるのでしょうか。
願わくば、あの何とも言えない顔が、過去のものになりますよう。
こちらをお読みの皆様にとって、生きている今こそが黄金色のお顔になりますよう。
私なりに祈りつつ、大阪編のブログを終えたく思います。
ここまでお目通し誠にありがとうございました!
また機会がありましたら!
以上近藤がお届けさせて頂きました!

※写真、動画を含め今回の社外企画に関して、先生方のアドバイスの元全て構成させていただいております。
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