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笠先生がゆく~パワースポット巡り

2020年1月31日

【宇宙を現す五行山、後編】〜孫悟空が封印された山!?ベトナムにそびえる霊山へ〜

当ブログにお目通しの皆様、スタッフ山口です!
今回はベトナム編の後編。
五行山の中でも絶景にして屈指のパワースポット、通称【トゥイーソン】。
水の山と呼ばれる心臓部から早速ご案内させて頂きます!

かくして笠先生と山中にある寺院と洞窟を巡ってきた僕。
この山が聖域たる最大のゆえんが、この先にあると述べ、立ち止まった先生は僕に覚悟を問いました。
「この先にある洞窟こそはホアギエム洞窟。
フィエンコ洞窟と地続きになっていまして、言わばトゥイーソンの心臓部といったところでしょうか。
魂が眠るのはこの更に底。
この山が聖域たる最大のゆえんとも言えるでしょう。
巡礼とはその歩みそのものが鏡。
自らを映し出すものであり、己のうちにある神、つまりは精神と出逢う道のりです。
山口さんの本当の姿が、この道の先にあると言ってもいいかもしれませんね。
では。
覚悟はいいですか?」
と。

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遠目に見えていた尊大な仏像の横を抜けた先に待っていたのは、下りの階段を要する洞穴の穴。
そしてその奥に…先生の仰っていたこの山の魂が。
僕の本当の姿を映し出す鏡のような世界が、広がっていたんです。
僕がどう思ったか。何を感じたかよりも、皆様にお写真を通じて感じてもらったことがすべてであり真実と思います。
きっと僕と皆様では、目に映るもの、その心に飛び込む景色の色はきっと違うはずですから。
ですのでここから先は、文字ではなくお写真で。
皆様にも巡礼の果てをご覧いただけたらと思います。
願わくば、皆様のお心に何らかの光が挿すことを祈って…!

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そんなこんなで山を下り始めた僕たち。
共に語らず黙したまま、訪れた順路を逆戻りしていったのですが、これが不思議な感じで。
なんていうか、来た時よりも景色が違ってみるんですよね。
逆走してるからそりゃそうだろ!
って言われれば、「う、うん…」と言わざるをないのですが。
触れる空気。
この胸に感じる鼓動。
目に映るものを通じて震える心。
全身で息をしてる感じと言いますか、体と心が一つになっていると言いますか。
本当に、うまく言葉にできないのがもどかしくて仕方ないのですが、そんな感じだったんです。

そうして山を下りた僕は、自然と山に向かって手を合わせていました。
先生にありがとうございましたの一言を言うべく振り向くと…あれ。
先生すたすた歩いてる…
ちょ、あの、あれ。せんせー!どこ行くんですかー!!!
と声をかけたところ、

「何してるんですかー!!トゥイーソンの“真の心”は地中奥深くにあるんですよー!!」

ち、地中奥深く…???
っていうかまだこれで全部じゃなかったんですね先生…!
と急ぎ足で追いつくとそこにあったのは

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でかっ!!!
穴でかっ!!!
という具合にですね、とんでもないサイズの洞穴の入り口がそこにはあったんです。
ちょうど五行山の入り口を回り込んだ先にあると言えばいいのでしょうか。
名を、【アンフー洞窟】。
ここはまた別のチケットが必要になるのですが、先生はもう手配済み。
階段を上りチケットを渡し、ちょうど洞穴を臨む位置に橋がかけられているのですが、

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左右に六体ずつ。
計十二体の姿かたちが異なる像が並べられていまして、これは【十二支像】なのだそう。
この橋の真下には川が流れていまして、ちょうど洞窟を隔てているんですね。
おそらく干支の子と思われるものがこちら。

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この橋を渡り洞穴に入ってゆくわけですが…

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まるでインディジョーンズの世界に入り込んだよう。
この道の奥はというと、

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意外と開けているうえにものすごく天井も高いんです。
左手には人が列をなしている階段。
「な、なんじゃこりゃあ…」
と思っていると、先生がちょんちょんと僕の肩を小突きます。
「極楽を見るのは地獄めぐりをした後にしましょうか。」

お、仰ってる意味が全然分からないよ先生…

とわなわなしつつ僕は促されるまま先生の後ろをついてゆきます。
すると前方に見えてきたのが…

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この仏像の背後にある後光を模した車輪。
その上にいらっしゃったのが、計九体の龍神様。

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そういえば山登りの途中でも九頭龍を見かけたなあ、などと述懐しつつ先生とあたりを散策。

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先生は仰っていました。
ここにはベトナムの過去があると。
あの痛ましい戦争のことだけじゃなくて、はるか彼方の遠い歴史がこの場所にはあるのだと。
けれどもあえて先生はこの場所を言葉で表すことを避けられました。
「言葉とは世界を切り取るナイフです。
同じ魚も、言葉を知るものが見ればアユだと言うでしょう。
でも知らなければ、魚は魚のまま。
…何を言ってるんだ先生という顔ですね。それでいいのです。
今あなたはこの場所に立ち、何を感じていますか?
それを大事にしてください。
この場所にあるものを通じ、あなたに悲しめと私は言いません。
喜べとも、学べとも言いません。
ただあるがままに、今この瞬間をこの場所で生きてみてください。
山口くん。
ちょうどそこに「地獄門」があります。
私はここで待っていますから、どうぞあなたの身一つで降りて行かれてください。」

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そうして促された先には、文字通り「地獄門」と書かれた壁。
そしてすぐ横にはまさに地中深くに続く階段があったのでした。
それは文字通りの地獄めぐり。
阿鼻叫喚を模した像と罪による罰を受けた人々の姿がそこにはあったんです。
でも。
最後の、地獄の最奥に立つものを見たとき。
うまく言えないのですが、「そうか…」って。
そう思う自分がいたのです。
皆様はこの地獄めぐりをどうみるでしょうか。
そして最後に待つものを、どのように捉えるでしょうか。

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地獄めぐりを終え、先生と合流した僕。
先生は僕にどうだったかとか、何を感じたかとか、一切尋ねることはありませんでした。
その代わり一言、
「今度は極楽をみてみるとしましょうか。少々修験の道ではありますが…まあ山口さん若いですから大丈夫ですね。」
修験の道?
若いから大丈夫?
いくつかの疑問はその場所に立ってすぐに理解しました。

来た道を戻りつつ、この場所に入ってすぐ左手に見つけた階段を上り…
などと言いながら先生とともに更に奥へ。

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何この急な階段!!!
ていうか掴まるところもなくないですかこれ!!!
という心の声を察したのか先生が黙って親指を立てました。
まるで菩薩様のような笑顔でニッコリと。

いやもう、本当に足滑らせたらこれ大事件だよなっていうくらいの作りでして。
日本だったら多分絶対舗装するよねこれっていう。
でもそこにあったのは自然を切り出して作った、ありのままの岩肌(階段)。
驚くべきことにその道中にも法具?と思しきものや仏様の姿。

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以上のようなものが置かれていたり、実際に岩肌を削って作られていたり。
一体こんな急こう配の、足場もままならない場所でかつての人たちがどうやって作ったのか僕は不思議でなりませんでした。
どんな気持ちでここにいたんだろう。
どんな気持ちで工具をもって、岩を削りだしていたんだろう。
もう途中から道らしい道はなくなって、これ階段…?
っていうくらいの状況。
トレッキングでよくみる鉄の鎖が壁づたいにつながれていたりしたのですが、雨の日だったら絶対転びますこれ。
修験の道という意味が心から分かった瞬間でした。
下を見るのも怖いので、ふと顔を見上げてみると、

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こ、こんなところにも…!!!
でも不思議なんですよね。
本当に見守って下さっているんだ、というか。
ここにいるとそんな気持ちになるんです。
大丈夫。
きっと大丈夫。
だって、僕の背中を仏さまたちがみていてくれてるんだから、って。
背中と足元にぶら下がる恐怖をそんな思いで振りほどき、なんとかよじ登ったその先には…
確かに。
確かに先生が仰っていた極楽が、広がっていました。

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海より吹く風を浴びながら、僕は先生の横に立ち、なんていうか。
無になっていました。
険しい道だったとか、有難いものを見たとか。
そういった感情のすべてを超越した状態だったと言いますか。
もはやヘトヘトで何も考えられない状態だっただけでしょ?
と言われれば、確かにそうかもしれないけれど。
今思い返しても不思議な体験で。
先生も言葉は少なかったのですが、ぼそっとこんな言葉をこぼしていたのが印象的でした。

「遠い昔の誰かもこの場所から世界を見渡していたのでしょうけれど…
その方々には何が見えたのでしょうねえ。」

そうして僕たちは再び来た道を戻るのでした。
言葉になるような答えは一つも得られず、けれども確かに何かを感じた。
きっとそれは花や芽のような見えるものじゃなくて、地中に眠る種のような。
どんな花をつけるのかも分からないけれど、そういうものが心に差し込んだような気がしたのです。
少し悟りに近づいたのかなとも思いましたが、
戻り道を見たときにそんな悟りの片鱗は即座に吹き飛びました。

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怖っ!!!!
え、これ本当にこの道しかないんですか???
そんな不安でいっぱいの表情で先生をみると。
やっぱり先生は黙って親指を立てたのでした。
まるで菩薩様のような笑顔でニッコリと。

以上が、今回のベトナムブログの顛末。
五行山で僕が体験してきたもののすべてです。
本当に見どころばかりで、今回のブログに載せきれなかった写真もたくさんあって。
正直見てきたもののすべてを理解できているかと言えばそうじゃなく、
今回の記事で皆様にどれほど現地の神秘さとか雄大さとか、それこそ有難さのようなものが伝えられたかどうか。
不安もあると言えばあるのですが、ありのままを綴らせて頂きました。
実はあの後、ある先生との出会いがありまして。
龍を安心させるお寺にでも行きましょうかというものですから、パワースポットかと思いきやまさかまさかの。
ああ、なるほど。だから僕が呼ばれたのか!という思わぬ事態もあったりしたのですが、
いつかこの驚きも綴れたらいいなと思いつつ。

皆様が当ブログを通じ、何かを感じて頂けたなら。
それが少しでも希望の種に代わるものであったらいいなと願いながら。
今回はこれにてベトナム編、締めとさせて頂きます。
お目通し、心からありがとうございました!

※写真、動画を含め今回の社外企画に関して、先生方のアドバイスの元全て構成させていただいております。
そのため、場所や詳細に関する質問は基本的には承っておりません。
その他ご意見などは通常通り、お問い合わせフォームにて受け付けております。